1. はじめに
2025年12月に太陽光発電・蓄電池を設置した。設置前にいろいろ調べたが、ネットの情報は業者寄りのものが多く正直なところがわかりにくかった。今回は実際に設置した立場から、設置前に気になった疑問10個に正直に答えてみる。
Q1. 設置費用はいくらが相場か?
4kW程度の発電容量・7kWh蓄電池込みで180〜280万円程度が相場だ。ただし業者・地域・パネルメーカーによって大きく異なる。
我が家は258万円で設置した。最初の見積もりは301万円だったが値引きされて258万円になった。複数社から見積もりを取ることで数十万円単位で変わることがある。可能であれば一括見積もりサービスを使うのがおすすめだ。
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Q2. 元を取れるのか?
正直なところ簡単ではない。重要なポイントは2つある。
まずパワーコンディショナの交換費用だ。パワーコンディショナは10〜15年で交換が必要になることが多く、交換費用は20〜30万円程度かかる。この費用を見落として計算すると回収年数が大幅にズレる。
次に売電単価の低下だ。FIT売電単価は年々下がっており2026年現在は16円/kWh程度だ。売電収入に期待するより自家消費割合を増やすことが元を取る近道になっている。蓄電池を併用して昼間の余剰電力を夜間に使う運用が効果的だ。
我が家の試算では回収に22〜33年かかる計算になった(詳細は回収年数の記事を参照)。
Q3. 停電時にも使えるか?
使えるが注意点がある。蓄電池があれば停電時も電気を使えるが、UPS機能はない。つまり停電が発生した瞬間に一度電気が落ちてから蓄電池に切り替わる。パソコンや精密機器は突然の電断でデータが失われる可能性があるため注意が必要だ。
停電時に使える電力は蓄電池の容量に依存する。我が家の7kWhの蓄電池であれば一般家庭の1〜2日分程度の電力をまかなえる計算だ。
Q4. 雨の日は発電しないのか?
ほぼしない。曇りの日は多少発電するが、雨の日はほぼゼロと考えて良い。実際に我が家のデータを見ても雨の日は発電量がほぼゼロになっている。
梅雨の時期は発電量が大幅に落ちるため、年間の発電量を計算する際は梅雨・冬・雨天を考慮した現実的な数字で計算することが重要だ。
Q5. 屋根への影響はないか?
パネルを屋根に固定するため多少の影響はあると考えておいた方がいい。今後屋根の塗装や防水メンテナンスをする際に追加コストがかかる可能性がある。パネルを一時的に取り外す必要があるケースもあるためだ。
保証については設置業者に確認しておくのが安心だ。我が家は建売パワービルダーの太陽光発電部門に依頼して設置しているため保証面は問題ないと判断した。
Q6. 何年間売電できるか?
FIT制度(固定価格買取制度)では10年間固定価格で売電できる。10年経過後はFIT卒業となり、売電単価が大幅に下がる。卒FIT後は電力会社や新電力会社との相対契約になり、単価は7〜9円/kWh程度になることが多い。
卒FIT後は売電よりも自家消費にシフトすることが経済的に合理的な場合が多い。
Q7. 向いている家・向いていない家はあるか?
向いている家の条件はこちら。
- 南向きの屋根がある
- 屋根の面積が広い
- 日当たりが良く周囲に高い建物や木がない
- 電気使用量が多い家庭
- 長期間住む予定がある
逆に北向き屋根・屋根が狭い・近隣に高い建物がある場合は発電量が少なくなるため費用対効果が下がる。
Q8. 設置にかかる期間はどのくらいか?
契約から設置完了まで1〜3ヶ月程度が一般的だ。我が家の場合は以下の流れだった。
| 工程 | 期間 |
|---|---|
| 足場の下見 | 1日 |
| 足場設置 | 1日 |
| パネル・蓄電池設置工事 | 1日 |
| 足場解体 | 1日 |
| 合計(下見含む) | 約4日間 |
工事自体は4日間で完了したが、日程調整や申請手続きを含めると契約から設置まで1〜2ヶ月かかった。
Q9. 補助金は使えるか?
国・都道府県・市区町村によって補助金制度が異なる。2026年現在も一部の自治体では補助金が出ているため、設置前に居住地の自治体ホームページを確認することをおすすめする。数万〜数十万円の補助金が出る場合がある。
業者に相談すると補助金申請をサポートしてくれる場合もあるため、見積もり時に確認しておくといい。
Q10. 業者はどうやって選べばいいか?
最も重要なのは複数社から見積もりを取ることだ。1社だけの見積もりでは相場がわからず、高い金額で契約してしまうリスクがある。
一括見積もりサービスを使えば複数社に同時に見積もり依頼ができて手間が省ける。タイナビ・グリエネなどのサービスが有名だ。
また業者選びのチェックポイントとして以下を確認しておくといい。
- 施工実績が豊富か
- アフターサービス・保証内容が充実しているか
- 強引な営業をしてこないか
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まとめ
| 疑問 | 結論 |
|---|---|
| 設置費用の相場 | 蓄電池込みで180〜280万円程度 |
| 元を取れるか | 回収は簡単ではない・自家消費が鍵 |
| 停電時に使えるか | 使えるがUPS機能はない |
| 雨の日の発電 | ほぼゼロ |
| 屋根への影響 | メンテナンス時に追加コストの可能性あり |
| 売電期間 | FIT制度で10年間 |
| 向いている家 | 南向き・日当たり良好・長期居住予定 |
| 設置期間 | 工事は4日・契約から1〜2ヶ月 |
| 補助金 | 自治体によって異なる・要確認 |
| 業者の選び方 | 複数社から見積もりを取ることが最重要 |
太陽光発電は決して安い買い物ではない。後悔しないためにも事前にしっかり情報収集することをおすすめする。


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